龍翔(りゅうしょう)!!聖寿(はると)!!大愛(だいあ)!!流絆愛(るきあ)!!未依奈(みいな)!!すまん遅れて!!父ちゃんが残価設定ローンで借(こ)うた直4のアルファード、片道GO!で京都新幹線口店に返すことになってん!返却ついでに行くで!!伯備線へ!(ニカッ
今夜、私が頂くのは pic.twitter.com/BMjcwhPwUE
— ⛄けよどり⛄ (@KYDR209) 2023年6月22日
晴れの国に乗り込め~^^
2023年の4月の暮れ、JR西日本の運行情報アカウントが公開した381系リバイバル車の運転情報には、不思議な注意書きが書かれていた。
「国鉄色・スーパーやくも色リバイバル運転情報!!」#JR西日本 #381系 #国鉄色 #スーパーやくも色 #リバイバルやくも号 #運行情報 pic.twitter.com/gLf95XUoA9
— JR西日本列車運行情報(山陰エリア)【公式】 (@jrwest_San_in) 2023年4月27日
どうやら〇印の日は国鉄色4両+スーパーやくも色3両の混色でやくもの運転をするとのこと。『いやいや、編成で撮るなら同じ色で揃ってる方が見た目もいいしかっこいいでしょ』とする派閥のの声もよく理解できるのだが、それよりもこの混色に対する興味の方が上回ったので出撃を決めた。
出撃を決めたなら次に決めるのは移動手段。今回は早朝から撮影をしたい事、列車本数の少ない区間を反復横跳びすることを考慮すると必然的に車を使う事になる。そうなると次はどこから車を持ってくるか決める必要があるが、当日に岡山や松江でレンタカーを借りようにも営業時間の問題で早朝から動けない。となると前日から車を使える状態にしておく必要があるが、宿泊の費用を抑えられることなら抑えたい。何か良い手段はないかと色々模索し続けた結果、最終的にトヨタレンタカーの「片道GO!」に白羽の矢が立った。
レンタカー屋を運営していると、どうしても借りた場所から離れた場所で車が返却されるケースが発生してしまう。この場合、従業員が返却された車を元の営業所に返却しに行くのだが、「この返却作業を客にやらせたらいい商売になるのでは?」という発想の基、誕生したのが片道GO!というサービスなのである*2。この制度を使えば、「東京でレンタカーを借りて自走し仮眠をとりつつ伯備線へと向かい、早朝から381系を散々追いかけまわした後に京都でレンタカーを返却する」といった動きを実現する事ができるので今回の我々の足にピッタリ。これを使わない手はないということでホームページにを監視、良い出物がないか常に目を光らせた結果、京都行のアルファードを借りることに成功した。
来る6月22日、トヨタレンタカー八丁堀店に止まっていた京都ナンバーのアルファードに乗り込み、一行は伯備線へと向かった。
ごきげんよう、ヤクモハックビーンですわ
翌朝、蒜山高原SAで仮眠をとった我々は伯耆溝口~岸本の撮影地に向かうが、撮影地らしき場所に到着するとビニールテープによるバリケードが…。当時はドン曇りだったのでどうでもいいと言えばどうでもよかったのですが、こんな形で撮れなくなってしまうのはやはり残念*3。
仕方がないので午後に訪問するであろう撮影地をロケハンしするために伯備線を南下しつつ、みぶくろ(なぜか変換できない)でやくも8号を撮って午前中は終了。戦果はほぼ0みたいなものではあったが、ヤクモ家たるもの冷静に。本命の午後へと向け、より入念に準備を進めていくのであった。
名優
岡山県は晴れる気配が無かったので、岡山からのやくも9号は撮らなくてもいいだろうという判断のもと道中のドラッグストアで食料調達&仮眠。その後、舞台を主戦場≪鳥取県≫に移す。岡山県では陽ざしの気配が微塵も感じられなかったが、谷田峠を越え鳥取県に入ると青空と太陽光の熱烈な歓迎を受けた。そのまま足を進め、撮影地にやってくると線路際に人だかりが。撮影地までの道のりには車一台、人一人としていないのに、最寄りの駐車スペースに地元ナンバーやわナンバーがずらーっと並ぶ光景を見ると謎に高揚感を抱くのは僕だけではないはず。
空いてたスペースに三脚を立て、夏へ至るような激しい太陽光を浴びながら前走のやくもを撮っているうちにも同業者はみるみる集まっていき、撮影地は軽いお祭り状態に。最近はこういう人が集まる撮影地にやってくると一定の割合で変な人が現れてヒリついたりする話もよく聞くようになってしまったが、幸い今回はそういった厄介ごとに巻き込まれる事も無く、適度に緊張感のある空気が醸成されていった。
17時にもなると日が西に大きく傾ていき、日差しも黄金色が混じり始める時間帯になるが、どうも様子がおかしい。
お願いお願いお願いお願いお願いお願いお願い pic.twitter.com/GKEXBOaLNk
— 🎎けよどり🎎 (@KYDR209) 2023年6月23日
気がつけば、太陽の光を阻む薄雲が我々を冷やかしに来ているではないか!太陽とマッチングしに来ている撮り鉄にとって雲は招かれざる客であり、薄雲一枚で写真の出来栄えが大きく左右されると言っても過言ではない以上薄雲が太陽にへばりつくだけでもヒリついてしまうものである。万事休す。「これは前走の7連やくもだけが成果として残ってしまうのか?」などと悪い考えが頭によぎりながらも、必死に雲がどくことを祈っていた。
祈りが通じたのか、通過3分前になって露出が回復してきた。黄金色の日差しが地面を照り付ける。邪魔になるような雲も存在しない。動画用のカメラをセットしカメラを構えた。集中力は既に研ぎ澄まされている。いつでも来い。少し涼しい夏の光線に照らされる中、陰陽連絡特急の名優がファインダーに滑り込んできた。
黄金ムーブからの…
激V後の温泉とかいう黄金ムーブ pic.twitter.com/ZfeLGBq1n2
— 🎎けよどり🎎 (@KYDR209) 2023年6月23日
いい写真を撮った後は温泉に入っていい気分になるのがここ最近のトレンド。例にもれず今回も温泉に直行。今回やってきたのは岡山県新見市の神郷温泉。
この温泉の売りは何と言っても泉質が放射能泉であること。日本に住んでいる我々にとっては中々物騒なワードではあるが、日本にある10種類の泉質のうちの一つとして放射能泉というものがきちんと存在している*4。
日付はもう18時半をまわろうともいうのに未だに外は明るく、夏至の空気を感じながら気持ちよく湯船につかり、これまで蓄積してきた旅の疲れを存分に癒していた。
🤓「もう19時も近いというのに、未だに外が明るくてさすがに夏至って感じだなぁ」
🤓「旅も終盤って感じでこのままずっと湯船につかってたいわ~」
🤓「まぁ今から伊勢に行くんでそうもいかないんですけど」
~後編に続く~